とてもおもしろい動画が某動画サイトに掲載されていた。
Web2.0がニュースをにぎわせてきたが、これがそれに対する答えか、と思わせられる動画である。
この映像を知ったのはGoodHyunさんのサイトから。
김국현의 낭만 IT: 마케팅 2.0? Viral marketing의 가능성.
この"Where the Hell is Matt?"という題名は「いったいマット(Matt)はどこにいるの?」という意味になる。
GoodHyunさんの解説をそのまま紹介させていただくと、主人公のMattという人がこの映像を作成するに至ったのは、彼が仕事を辞めて貯金をすべて使って全世界を旅しようと決意し、その旅先の場所場所で奇妙な踊りを踊った模様をビデオで記録し、まとめた物がきっかけとなった。
それに注目したある企業がスポンサーとなって、Mattは再び世界を飛び、この映像が作られたという。
この映像には、全世界の様々な舞台を背景に、楽しげに踊る男性の姿が延々と繰り返し現れる。
最初はなんだかよくわからないが、だんだんこの映像のもつ意味に感動してしまう。
童心や無垢さ、夢といった、いつしか大人になって失ってしまうエネルギーが、この男性の踊りからにじみ出ている。
映像は彼が様々な場所を巡った後、「Strideが援助してくれました」という広告で締めくくられる。
決して特別な映像演出はないものの、暖かい感動を残しつつ、企業のクレジットも記憶に焼き込まれる。
この映像は、企画が壮大でおもしろいだけではなく、
新たな広告としての可能性を示してくれているという点で、非常に大きな意味を持っている。
この映像に感動した人々は、YouTubeの機能を利用して感動を返信書き込みに残したり、そっくりな映像を作って映像返信しているのだ。彼らの国籍も様々で、国境を越えた世界文化交流とも言えるだろうか。
このように世界を超えた交流が出来るのは、今まではスポーツや音楽といった数少ない手段しかなかった。
そんな新たな交流の舞台を演出したのは、制作にお金を出したStrideというスポンサーであり、映像を配信するYouTubeである。
登山家や冒険家にスポンサーが援助する、ということはさほど珍しいことではないが、映像の配信方法に秘密があるのだ。
配信サイトとなっているYouTubeの配信には、お金がかからない。
転載や紹介も、スポンサーがするのではなく、視聴者が自主的に行う。
紹介文などを見て「これはいったい何?」と思った人は元ネタを探し、必ずこの映像に出会う。
そして映像の最後にはStrideのクレジット。
そんなStrideの広告戦術に、さらにYouTubeが提供するサービスの可能性に敬服してしまう次第である。
Web2.0がもたらす可能性。
その答えが今、一つ見えた気がする。


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